尊い5歳児たちが私に結婚相手を斡旋してきます～捨てられ令嬢と宰相補佐は結婚式の準備中～

STORY

「わたし、アガシャのけっこんしきで、おはな、まきまきします」「じゃあ、ぼくはね！　ゆびわはこぶ！」 お仕えする尊い５歳児、クリス殿下とダリアお嬢様が、私のウェディングドレス姿を見て、はしゃいでくださっている。 あまりの可愛さに、自分のドレスどころではないけれど――私と宰相補佐カルレインの結婚式がいよいよ迫っていた。 そこに届いた祖父母からの今さらの手紙。思い出されるのは、私が７歳の時に死に別れた母オリビアのこと。 祖父母、亡母、義妹――自分を取り戻した捨てられ令嬢が、虐げられた自分の過去と対峙する。 最愛のカルレインがそばにいてくれるから、私は今の私を応援できる。 尊い５歳児たちが無邪気に贈る人気シリーズ「優しい世界」！